プロ野球において、試合終盤にどうしても点が欲しい場面にランナーが出塁した際、試合終盤に代走として俊足の選手が送り出されるケースをよく見かけます。
どの球団にも、その「代走の切り札」としてベンチに控えている選手は必ずいますよね。
現役選手の中では、福岡ソフトバンクホークスの周東佑京選手、北海道日本ハムファイターズの五十幡亮汰選手などが思い当たるでしょうか?
千葉ロッテマリーンズにおいても、とっておきの「代走の切り札」として控えるのは、2021年のパ・リーグ盗塁王、和田康士朗選手です。
写真引用元:日刊スポーツ
和田選手は、スタメン起用こそ少ないものの、試合終盤の緊迫した場面に代走の切り札として起用され、相手チームにプレッシャーを与える1軍には必要不可欠な選手です。
そんな和田選手ですが、高校時代に陸上部に所属していたという異色の経歴を持っています。
陸上部だった和田選手が、プロ野球選手になるまでどのような経歴を歩んできたのでしょうか?
また、和田選手の家族はどんな方々なのか、彼女はいるのか等、色々と気になる方も多いのではないでしょうか?
この記事では、和田選手の経歴やプレーの特徴、家族や彼女に関する情報をまとめましたので紹介します。
ロッテ・和田康士朗のプロフィール
登録名/本名 | 和田 康士朗 |
ふりがな | わだ こうしろう |
生年月日 | 1999年01月14日 |
年齢 | 24歳 |
身長 | 185cm |
体重 | 77kg |
出身地 | 埼玉県 |
投打 | 左投げ/左打ち |
経歴 | 小川高-BC・富山-千葉ロッテ(育成ドラフト1 ’18~) |
獲得タイトル | (最多盗塁者賞)’21 |
ロッテ・和田康士朗のプロ入りまでの異色の経歴 〜高校時代は陸上部所属〜
プロ野球でドラフト指名される選手は、高校野球経験者であることが当然と考える人が多いと思います。
しかし、和田選手は高校時代に野球部には所属せず、なんと陸上部に所属していました。
スポーツ報知によると、陸上部に所属しつつ、野球については社会人野球の都幾川倶楽部硬式野球団に所属しながらプレーをしていたというそうです。
野球経験こそ少ないものの、高校卒業後に独立リーグの富山GRNサンダーバーズに1年所属。
その後、身体能力の高さを買われ、2017年のドラフト会議で、ロッテから育成1位で指名されることになります。
「プロ野球選手=高校野球経験者」という常識を覆す、かなり異色な経験の持ち主ですよね。
Full-Countの記事に、学生時代の様子が詳しく記載されています。
小学校時代
和田選手は小学校時代、ドッジボールチームに入っていたところ、同じチームの友達に誘われたことがきっかけで、4年生の時に野球を始めたそうです。
運動会の徒競走ではいつも1番、この頃からすでに俊足の持ち主で、チームでは「1番・中堅」を任されていたようです。
和田選手によると、当時のチームのことを次のように語られています。
「厳しいチームでしたね。内野の100本ノックというメニューがあったんですけど、時には泣きながら受けていた記憶があります。ただ同じ学年は仲が良かったので、本当に楽しかったですよ」
引用:Full-Count
厳しいチームながらも、友達と楽しく野球をプレーしていたようですね。
中学校時代
中学校も、同じ友達と野球をするために東松山市立北中学校の野球部に所属し、軟式野球をプレー。硬式でプレーすることは頭になかったそうです。
成績としては、2年生時の秋に市内大会を勝ち抜き、県大会に進出。身長も1年生の154センチだったが、3年生になると178センチと急激に成長し、野球をプレーする体格にも恵まれたようです。
2年生の時から指導する先生は真面目なタイプで、ミスをするたびに怒られることが多かったのだとか。
野球へのモチベーションを保っていたのは仲間の存在だったと語られています。
高校時代
高校は電車で15分ほどの距離にあり、近かったという理由で埼玉県立の小川高に進学します。
しかし、バイトをするなど高校生らしい生活に憧れていたという理由で、進学の時点で野球を続けるつもりはなかったそうです。
小川高では、どこかの部活に所属する必要があるというルールが存在していたため、小川選手が野球部以外に選んだのは「陸上部」です。
陸上部では、短距離ややり投げ、砲丸投げと一通り経験した結果、走り幅跳びに挑戦し、埼玉県で15位に入る成績を残したそうです。
さらにもともと足の速さに自信があった小川選手は「もっと足も速くなりたい」という気持ちがあり、インターネットの動画を見ながら走り方を研究するなど、自慢の脚力に磨きをかけていたそうです。
陸上部での活動に励む中、和田選手に転機が訪れます。
中学時代のチームメイトが野球部に入部し、1年夏からベンチ入り。
初戦で高校野球の強豪、花咲徳栄高との試合が行われます。
その試合がテレビ中継で流れ、たびたびテレビに映し出される友達の姿を見て「楽しそうだな」と、野球への想いが再燃したそうです。
野球部には入らず、父の仕事仲間からの紹介で、高校生ながら社会人クラブチーム「都幾川硬式野球倶楽部」に所属し、学校が休みの土日に野球の練習に励みます。
所属2年目にはセンターの定位置を掴み、全日本クラブ選手権などの公式戦にも出場したこともあるそうです。
クラブチームの野球練習を優先する形で、陸上部は1年生冬で退部。とはいえ、平日は練習もしない「帰宅部員」となります。
それでも、野球も再開することができ、念願のアルバイトも経験するなど、和田選手としては高校生らしい生活が送れていたのではないでしょうか?
和田選手が高校時代にどんなアルバイトをしていたのか気になりますよね。
千葉ロッテマリーンズ公式YouTubeチャンネルのPodcast番組「Marines Monday Radio #3」では、チームメイトの佐藤都志也選手とのトークにおいて、和田選手はガソリンスタンドでアルバイトをしていたと話されていました。
ちなみに、ガソリンスタンドで必要な危険物の資格取得試験のために、試験会場がある都内まで電車で向かったそうなのですが、会場にたどり着けずに諦めてそのまま帰宅するというおもしろエピソードが語られていました。
意外とお茶目?な一面を知ることができました。
独立リーグ時代
SPORTS COMMUNICATIONの記事によると、和田選手が所属していた社会人クラブチーム「都幾川硬式野球倶楽部」は、甲子園に出た強豪校出場者や、大学社会人経験者などがあつまったレベルの高い集団のようです。
同チームから独立リーグの武蔵ヒートベアーズに入団した先輩もいたのだとか。
その先輩の話や試合で出場している姿を見た和田選手は、独立リーグを目指してみようと考えたそうです。
独立リーグのトライアウトを受ける中で、和田選手の全力プレーが富山GRNサンダーバーズ吉岡監督の吉岡雄二監督の目に止まり、同チームへの入団が決まったようです。
写真引用元:webSpotiva
吉岡監督は、近鉄や巨人で活躍した元プロ野球選手です。
webSpotivaの記事によると、吉岡監督が和田選手を魅力と感じたのは、50メートル5秒台の俊足はもちろん「自分のタイミングでスイングできている」こと。
そして「体ができる20歳になった頃に、NPBに行ける可能性がある」と高評価。
和田選手には天性の才能があると確信し、独立リーグのドラフト1巡目指名することになります。
入団後は、高校時代の平日が「帰宅部」状態で、フルシーズンを戦う体力強化が必要と判断し、吉岡監督により「3年でNPB」の長期育成プランが立てられました。
しかし、「帰宅部」状態の和田選手は順応性を見せ、疲れ方も特に支障なくプレーし、吉岡監督の長期育成の意に反する形で、シーズンに入ってからも活躍します。
すぐにプロ野球のスカウトから注目を集める存在となります。
最初に目をつけたのはロッテの小林敦スカウトだったようで、当時から思い切りのいいフルスイングのバッティングと、足の速さに魅力を感じていたそうです。
吉岡監督からプロ野球選手を目指していこうと言われるようになってからは、徐々にプロ入りを意識するようになった和田選手。
その中でも大きな課題があり、なんと和田選手は盗塁を苦手にしていたそうです。
よく足の速さと盗塁の上手さはイコールではないと聞きますが、和田選手はスタートのタイミングの取り方に課題を感じていたようです。
最初はベンチからスタートの指示がないと盗塁スタートできなかった和田選手ですが、成功と失敗を繰り返す中、少しずつ盗塁のコツを掴んでいったようです。
プロ入り後、実際に盗塁王を獲得しましたが、独立リーグでの盗塁の試行錯誤が身を結んだのかもしれませんね。
盗塁の課題をクリアにした和田選手は、晴れて1番初めにスカウト視察があったロッテからドラフト育成1位指名を受け、プロ入りを果たします。
写真引用元:日刊スポーツ
ロッテ・和田康士朗は「代走の切り札」としてチームに欠かせない存在に
プロ入り後(千葉ロッテマリーンズ時代)
育成選手としてのスタートを切った和田選手ですが、入団2年目の2019年イースタン・リーグで早くも結果を残します。
ファームで103試合に出場して、打率.264、6本塁打、23打点、23盗塁と成績を残します。
23盗塁という数字からも、和田選手の特徴である「俊足」が支配下登録に向けて良いアピールとなっていたことでしょう。
参考:BASEBALLKING
自慢の「俊足」が生かされ、翌年の2020年に、念願の支配下選手契約を勝ち取ります。
2020年シーズン開幕戦となった福岡ソフトバンクホークスとの試合で、1点を追う9回ノーアウトの場面で代走起用され、プロ初出場となります。
失敗が許されない中であるものの、盗塁が期待される場面ですが、ソフトバンクの捕手は「甲斐キャノン」の名で知られる強肩捕手の甲斐拓也選手。
その甲斐選手の「甲斐キャノン」を振り切り、見事プロ初盗塁を成功させます。
チャンスを広げ、中村奨吾選手が同点となるタイムリーに繋げることができました。
とてつもないプレッシャーの中、盗塁を決めた和田選手の活躍に、初めて見るファンにとっては心を奪われたのではないでしょうか?
その後も同じように大事な一点を争う場面での代走起用が多くなり、スタメン出場は少ないものの、自慢の俊足を武器に「代走の切り札」として1軍には欠かせないポジションを勝ち取ります。
3年目の2021年シーズンには、打席数24ながら、代走起用を中心に24盗塁の成績を残し、ロッテ先輩の荻野貴司選手とともに見事盗塁王に輝きました。
写真引用元:日刊スポーツ
これまでの通算盗塁成功率も8〜9割と高い数値を出しており、ここぞの場面では迷うことなく代走起用される選手です。
スタメン出場することが和田選手の目標だと思いますが、自身の役割を理解し、大事な場面で代走起用される心の準備もしっかりと行っていることが高い成功率に結びついているんだと予想します。
まさに仕事人といった職人のような存在ですね。
ロッテ・和田康士朗に彼女の噂はある?
「代走の切り札」としてのポジションを確立した和田選手ですが、ルックスもよく、イケメンとして女性ファンからの人気も集めています。
パ・リーグインサイトの記事において、ロッテ球団がライフスタイルブランド「umi」の秋冬アパレルのモデルとして、和田選手が取り上げられています。
千葉ロッテマリーンズ広報室の公式Xにも掲載されています。
こちらもイケメンとして女性ファンから人気の藤原選手とのツーショットですが、二人ともイケメンですよね。
女性ファンにとっては、イケメンの和田選手に彼女の存在がいるのか気になる方も多いのではないでしょうか?
和田選手に彼女がいるか調べてみましたが、詳細な情報は確認できませんでした。
それでは和田選手の好きな女性のタイプはどのような方なのでしょうか?
千葉ロッテマリーンズ公式YouTubeチャンネルのPodcast番組「Marines Monday Radio #4」での佐藤選手とのトークの中で、好きな芸能人の話題になりました。
和田選手の好きな芸能人として、女優の「有村架純」さんのお名前が挙げられておりました。
和田選手は、有村架純さんのような清純派な女性が好みのタイプのようですね。
まとめ
今回は和田選手の高校時代陸上部に所属しているという異色の経歴や、プロ入り後の成績、彼女や好みの女性のタイプなどを紹介してきました。
和田選手は陸上部出身で、他のプロ野球選手とは違った道を歩んできたようですが、和田選手の特徴である「俊足」は、陸上部で培った走力が「盗塁王」「代走の切り札」となるまでに至った原点なのかもしれません。
もちろん、外野のレギュラーの座を射止めてもらいという思いもありますが、チームが1点を争う大事な痺れる場面に和田選手が代走として出場し、得点のホームを踏んでくれるシーンを多くみたいと思います。
また、爽やかでイケメンの和田選手なので、有村架純さんのような素敵な女性に巡り合えること間違いないでしょう。
野球はもちろん、プライベートでも応援したくなりますね。
これからも和田選手の活躍を応援していきましょう!
コメント